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ダライ・ラマの言葉

2025.06.18

40歳を過ぎてから、運動を再開しました。サッカーやスプリント、週に何度かのトレーニング。それは身体のためというより、人生の「気」を整えるために始めたものでした。

でも、いざ仲間を誘おうとすると——みんな、なかなか動かない。

「いや、時間がね…」「体力がもう…」 そんな言葉を何度も聞きました。

だけど、それって本当に“時間”や“年齢”の問題なんだろうか?


僕自身も、かつては「時間がない」が口癖でした。けれど、冷静に1日を見つめ直せば、スマホを眺めていた時間、なんとなくSNSを開いた時間…そういう〝あってないような時間〟が山ほどある。

**時間がないのではなく、「エネルギーが湧いてない」**だけなんじゃないか——そう思ったのです。


エネルギーは、湧き上がるものです。 義務では動けないけど、〝やりたい〟という衝動には体が勝手に反応する。

たとえば、朝。仕事前のほんの30分。 誰にも邪魔されない、電話も鳴らないその時間に、走る。

これは「健康のためにやっている」んじゃなくて、「自分がまだ生きている」と確かめる行為に近いかもしれません。


ダライ・ラマの言葉を、ふと思い出します。

「人はお金を得るために健康を犠牲にし、健康を取り戻すためにお金を犠牲にする。そして未来を心配して現在を楽しまず、その結果、現在にも未来にも生きることができない。」

突き刺さるような真理です。

僕たちは、なぜ“生きてる実感”を先延ばしにしてしまうのでしょう?


もしあなたが、何か新しいことを始めたいけど、腰が重いと感じているなら——

それは「やる気がない」のではなく、「エネルギーが湧く方向じゃない」だけかもしれません。

逆に言えば、エネルギーが自然に湧く場所・人・習慣を選ぶだけで、人は驚くほど動けるようになる。


だから、僕は今日も走ります。 自分の「気」がどこに向かおうとしているのかを、ちゃんと感じるために。

〝気が合う〟という言葉があるように、人生も、仲間も、すべてはエネルギーの共鳴。

その波に乗ったとき、きっと人はまた動き出せる。

〝人は、エネルギーの向かう先にしか、動かない。〟

そんな当たり前の真実に、40代でやっと気づいたのでした。

代表取締役

株式会社 葉山社中 代表取締役。低温調理器「BONIQ」代表 家庭用低温調理器BONIQを開発し、25万台以上を普及。“ただの家電”ではなく、“整える習慣”を届けるために生きている。 「食は、生き方を映すもっとも静かな哲学である」との信念のもと 、低温調理を通じて日本の食習慣を“整え” 、「三大成人病による死を減らす」ことを生涯のミッションとする 。 葉山在住、1979年生まれで3児の父 。趣味はサーフィン、100mスプリント、サッカー、そして「Graceful Ager(品よく歳を重ねる人)」を増やすための発信活動 。組織に馴染めず独立し、食と向き合う中で、その本質的な価値を探究し続けている。 目標は、90歳の100m世界記録を更新すること。

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