
こんにちは。
「人生のピークはいつでしたか?」
こう聞かれたとき、あなたは何歳を思い浮かべるだろうか。
スポーツ選手であれば、肉体が最も輝く20代後半から、経験と脂が乗り切った30代前半かもしれない。そして、僕らのような一般人も、無意識にそのイメージを引きずってはいないだろうか。
「30代までが華だったかな…」
「40代にもなると、あとは下っていくだけさ…」
そんな声が聞こえてきそうだ。
かくいう僕自身も、どこかでそう思っていた節がある。40代は人生の折り返し地点。ここからは緩やかに退化していき、これまで蓄積したものでなんとかやっていく「消化試合」のフェーズなのだと。
新しい挑戦なんて、もう気力も体力も追いつかない。
でも、ある日ふと思ったわけです。
人生100年時代と言われる今、平均寿命は80代半ば。40歳なんて、まだ折り返しにも至っていない。 それなのに、残りの40年以上を“消化試合”として生きるのは、あまりにもったいなく、そして絶望的すぎないか、、、と。
僕の人生、もうピークは終わってしまったのか? いや、おかしい。考え方が根本的に間違っている。
この違和感こそが、僕の生き方を180度変えるきっかけとなった「ある発見」に繋がりました。
■ ピークの再定義 ― ゴールを90歳に設定した日
きっかけは、僕がトレーニングの一環で始めたスプリントだった。 そして、たまたまYoutubeで80代でも現役でサッカーリーグに所属する人たちがいて、中には90歳で100mスプリントの世界記録を目指しているおじいちゃんがいることを知った。
衝撃だった。
その瞬間、僕の中で電気が走った。「…これだ」と。
僕も彼らのように、90歳で世界記録を目指してみよう。そう決めました。
「何をバカなことを」と笑われるかもしれない。でも、この突拍子もない目標を立てた瞬間、僕を縛り付けていた“年齢という名の呪い”が、すっと解けていくのを感じた。
もし、僕の人生のピークが90歳にあるとしたら?
90歳で最高のパフォーマンスを発揮するために、そこから逆算した今の僕は、どう在るべきか。45歳の僕は、ピークまであと45年もある。 これはもう、下り坂どころか、壮大な「上り坂の途中」でしかないじゃないか。
視線が下から上へと変わった瞬間だった。昨日まで見えていた「衰え」という壁は、「伸びしろ」という名の道に変わった。日々のトレーニングも、食事も、すべてが45年後の自分に繋がる「修行」であり「投資」になった。つまらない消化試合が、エキサイティングな冒険の過程という認識に再定義された。
■ 生き方と仕事が統合される瞬間
この「人生のピークを90歳に置く」という目標は、僕の仕事である「BONIQ」の哲学と、驚くほど綺麗に重なり合った。
90歳で最高のコンディションを維持するためには、何が必要か? 言うまでもなく「食」だ。 付け焼き刃の食事術では意味がない。日々の食習慣を、いかに無理なく、継続的に、そして本質的に「整える」 ことができるか。
まさに、僕がBONIQを通じて世界に伝えたかったことそのものだった。
BONIQが提供する低温調理は、タンパク質をはじめとする栄養素を損なわず、素材の旨味を最大限に引き出す。 それは、添加物でごまかすのではなく、選び抜いた食材の持つ本来の力で、心と身体を整えるという思想に基づいている。
つまり、僕が90歳で最高の自分になるための個人的な挑戦は、「BONIQを通じて低温調理を“新しい習慣”にし、日本の三大成人病による死を減らす」という僕のミッションと、完全に統合されたんだ。
「自分のためにやっていること」が、そのまま「誰かのためになる」。こんなに清々しく、誇り高いことはない。
■ 「整える」ことで、歳を重ねることは“深化”になる
「食とは、生き方を映す、もっとも静かな哲学である」
これは僕が大切にしている言葉だ。何を食べるか、どう食べるか。その選択の積み重ねが、その人の生き方や美学を形作る。
人生のピークが過ぎ去ったと諦め、変化を恐れ、ただ下っていく。そんな“消化試合”を続ける大人が「老害」と呼ばれるようになるのかもしれない。彼らは、過去の栄光に固執し、未来に希望を抱けないからだ。
しかし、自分の人生のピークを遥か未来に設定し、そこに向かって学び、実践し続ける人間は、老いる暇がない。むしろ、歳を重ねるごとに経験と知識が深まり、身体はしなやかに、心は澄み渡っていく。 これこそが、僕が提唱する「Graceful Ager(グレイスフル・エイジャー)」の生き方だ。
加齢は「衰え」ではなく、「品格の深化」なのだ。
■ あなたのピークは、いつですか?
もし、あなたが今、人生の下り坂を感じているのなら、一度立ち止まって問い直してみてほしい。
そのピークは、本当にあなたのものだろうか?
社会が作り出した幻想に、囚われてはいないだろうか?
人生のピークは、自分で決めていい。 自分の手で、遥か未来に杭を打っていいんだ。
そうすれば、残りの人生は“消化試合”ではなくなる。すべてが学びとなり、実践となり、あなたをより深く、強く、美しい存在へと育ててくれるだろう。
そんな仲間が欲しいと思っています。だって、一人じゃサッカー出来ないからw
この長くて面白い上り坂を歩み始めましょう。
まずは、あなたの未来を作る「はじめの一食」を、自分の手で整えることから。
きっと、ボタンひとつで未来が変わる。 そんな感覚を味わえるはずだから。