今日は、少し立ち止まって話してみようと思います。
1年半、ほぼ毎日YouTubeを更新してきた僕が――そのスタイルをやめた理由について。
https://www.youtube.com/@tanpakushitsu-sommelier/videos
結論から言えば、「本分を見失いかけていた」からです。
最初にあった“やさしい動機”
YouTubeを始めたのは、BONIQを使ってくださっている方に、
「毎日でも使えるよ」
「こういう応用もあるよ」
そんな提案を、生活の延長線上で届けたかったからでした。
でも、365日打席に立ち続けてみたら、いつの間にかバットを振る理由が変わっていた。
視聴数、コメント、登録者数――
気づけば“数字”の機嫌を取る日々になっていたんです。
もちろん、それも大切な要素ではある。
でも、自分の声が“ウケる話”に寄っていく感覚に、どこかで違和感を覚えはじめたんです。
数字の魔力に、心が持っていかれる
週7更新を続けると、良くも悪くも“打席数”は稼げます。
1週間に1回じゃなく、年間365回の機会。
YouTube後発組が勝つには、数を撃つことが必須だ――そう自分に言い聞かせてやってきました。
でも、気づいたら
〝今日は再生数どうだった?〟
〝コメントはついた?評価ボタンは?〟
と、目の前の数字に心が引っ張られるようになった。
それって、本当に届けたかったことから遠ざかっている証なんですよね。
ゴールがすり替わる瞬間
再生数を稼ぐネタを話す。
すると、再生数は伸びる。でも、僕が本当に話したいこととは違う人たちが集まる。
これって、人生でもよくある話じゃないですか?
たとえば――
「子どもには幸せになってほしい」
そう願っていたのに、気づけば毎日「勉強しなさい」と言っている。
目的と手段がすり替わっていく感覚。
だから僕は、このタイミングでいったん止まってみました。
本分を問い直す、という行為
本来、僕がやりたかったのは、誰かにとって“あなたでよかった”と思ってもらえるような仕事です。
再生数でも、フォロワー数でもない。
その人の“人生の役に立つ一滴”になれるような発信。
でも、数字に寄せすぎると、誰が話しても同じ内容になる。
それって、味付けのないプロテインと一緒で、
“誰でもできる”けど“あなたじゃなきゃ”とは言われない。
僕が話すことで、
その人の「なにか」が変わるかもしれない――
そんな想いを忘れずに、また発信を続けていこうと思います。
最後に
年齢も重ねて、45歳を超えました。
でもまだまだ、試行錯誤の途中です。
大切なのは、「ずれたな」と気づいたら止まる勇気。
そしてもう一度、自分の中の“本分”を問い直すこと。
YouTubeの更新スタイルを変えるというのも、その一歩。
これからは、もう少し素のまま、自分の声で、自分の言葉で話していきます。
〝本分を忘れる前に、問い直す勇気を〟
また次回、お会いしましょう。