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📱 スマホに支配された僕ら

2025.07.04
記事

〜仏教の「刹那」から学ぶ、現代を生きる哲学〜


こんにちは、羽田です。

ここ10年、僕が抱えている大きな悩みがあります。

それは、スマホとSNSに、自分の時間を、いや、人生そのものを支配されているのではないか、という不安です。

かつて移動中の時間は、本を読むか、音楽を聴くか、あるいはただ車窓を眺めてぼーっとするか。選択肢は限られていましたが、そこには**「待つ」という余白**がありました。

しかし今はどうでしょうか。

スマホ一つで、映画も、YouTubeも、無限のSNSも、僕らの時間を埋め尽くしてしまいます。

😰 僕の情けない現実

仕事柄SNSを使わないわけにもいかず、更新のために開いたはずが、「ハッ」と気づけば1時間、わけのわからない動画を見ていた…なんてこともあります。

しかもたいして覚えてもいない…汗

その1時間、僕は一体何をしていたのでしょうか。僕は**「生きていた」**のでしょうか。

子供に話しかけられても、「ちょっと待って」とスマホの画面を優先してしまうこともあります。その度に、取り返しのつかないことをしたような罪悪感に苛まれます。

💡 転機となった仏教の教え

このままではいけない。そう感じていたとき、僕の指針となったのが、仏教における**「刹那(せつな)」**という考え方でした。


🙏 「今、この瞬間」を失うということ

仏教には**「諸行無常」**という言葉があります。

「あらゆる物事は常に変化し、同じ状態に留まることはない」という意味ですが、その思想の中に**「刹那」**という概念があります。

それは、**「今、この一瞬一瞬を大切に生きなさい」**という教えです。

📸 写真を撮る瞬間に失うもの

スマホに集中しているとき、僕らは「今、この瞬間」を生きているでしょうか。

例えば、景色の良い場所に行ったとします。「これを写真に撮ってシェアしよう」と思った瞬間、僕らの意識は…

  • その場の匂いや音
  • 肌で感じる風や光
  • 五感で感じる豊かな感覚

これらから離れ、**「いかに映える写真を撮るか」**という作業に切り替わってしまいます。

📱 記憶に残るのはスマホの画面だけ

後から写真を見返せば、その場所に行ったことは思い出せるでしょう。

しかし、思い出せるのはシャッターを押した瞬間の**「スマホの画面」**だけで、その場を満たしていた豊かな感覚は、驚くほど記憶から抜け落ちているのです。

これが、スマホが僕らから奪う「今、この瞬間」の正体だと考えています。


⏰ あなたはどの時間軸で生きていますか?

この「今」を大切にするという視点は、人との会話にも応用できます。僕は人と話すとき、その人の会話の**「時勢(現在・過去・未来)」**を意識するようにしています。

📅 過去時制の人

「バブルの時はこうだった」と、昔の栄光ばかり語る上司。彼らの話は、未来を生きる僕にとって少しも面白くありませんでした。

**過去は変えられない。**その話ばかりする人は、過去に生きているのです。

🚀 未来時制の人

「俺はビッグになる」と未来の夢ばかり語り、現在の生活がボロボロな人もいます。

未来は大切ですが、それは**「今」の積み重ね**でしか作れません。現在をおろそかにして、良い未来は訪れないのです。

現在時制こそが最重要

結局、最も重要なのは**「現在」**です。

「今」をいかに充足させるか。

その積み重ねが良い未来を作り、やがては良い過去にもなる。このシンプルな事実に気づいたとき、僕の中で、生き方の軸が定まりました


🍱 「便利な食事」が犠牲にするもの

この「今を生きる」という哲学は、僕が最も大切にしている**「食事」**にも直結します。

一食一食を丁寧に積み重ねることが、良い未来に繋がります。

では、「便利な食事」、例えばコンビニ食はどうでしょうか。

便利さの本質

「便利」とは、未来の時間を確保するために、「今、この瞬間の食事」を効率化し、ある意味でないがしろにする選択です。

「今、この瞬間の食を充実させよう」という想いとは、ベクトルが真逆なのです。

💼 忙しさという言い訳

仕事が忙しいから、食事に時間をかけられないから、と選ぶ適当な食事。

それは、未来のために**「今」を犠牲にする行為**に他なりません。

😅 でも、完璧を求めすぎないで

もちろん、僕がコンビニエンスな食をしないとは言ってないです^^

むしろ、せざるを得ない時もありますので神経質になってはいけません

大切なのは、その意識を持つことだと思っています。


🌅 「今」を取り戻すために

📵 スマホから顔を上げる

スマホから顔を上げ、目の前の現実に意識を向けること。

仕事も、人間関係も、一歩一歩、一瞬一瞬を大切にすること。

👁️ 子供としっかり向き合う

子供と話すときは、ちゃんと目を見て話す。

毎日反省ばかりですが、この意識を持つことが重要です。

⚠️ 今をおろそかにする代償

「今」をおろそかにすれば、それは取り返しのつかない過去になり、未来に暗い影を落とします。

僕たちは、この便利すぎる時代の中で、どう**「今」と向き合うべきか**。

これは、僕を含め、現代を生きるすべての人に与えられた課題だと感じています。


🍽️ 我が家の小さなルール

少なくとも**「美味しい食事を家族で囲んで会話をする」**ことは忘れないように、我が家では食事時はテレビとスマホを禁止するようにしてます。

🥩 BONIQが担う役割

そんな美味しい食卓の一端をBONIQが担うことができれば嬉しいと思っています。

低温調理で丁寧に作られた料理を囲んで、家族が**「今、この瞬間」**を共有する。

スマホの画面ではなく、家族の顔を見ながら過ごす時間。

それこそが、僕が本当に大切にしたい**「刹那」**なのかもしれません。


💭 最後に

この便利すぎる時代だからこそ、あえて立ち止まって考えてみませんか。

あなたは今、どの時間軸で生きていますか?

「今、この瞬間」を大切にする生き方を、一緒に模索していきましょう^^


それでは、また!


*📝 この記事を読んでいる「今、この瞬間」も、あなたにとって大切な時間です。スマホから顔を上げて、周りを見回してみてくださいね❤

代表取締役

株式会社 葉山社中 代表取締役。低温調理器「BONIQ」代表 家庭用低温調理器BONIQを開発し、25万台以上を普及。“ただの家電”ではなく、“整える習慣”を届けるために生きている。 「食は、生き方を映すもっとも静かな哲学である」との信念のもと 、低温調理を通じて日本の食習慣を“整え” 、「三大成人病による死を減らす」ことを生涯のミッションとする 。 葉山在住、1979年生まれで3児の父 。趣味はサーフィン、100mスプリント、サッカー、そして「Graceful Ager(品よく歳を重ねる人)」を増やすための発信活動 。組織に馴染めず独立し、食と向き合う中で、その本質的な価値を探究し続けている。 目標は、90歳の100m世界記録を更新すること。

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